海外駐在の不安を解消するための8つの経験談

アメリカ駐在員の心得

これからアメリカに駐在する人、アメリカでの生活に不安がある人、

海外生活では、何が心配だった?実際の経験談を知りたい

こういった疑問に答えます。

こんにちは。
アリゾナ駐在員のSaguaroです。

これから海外へ駐在する人に是非知っておいて欲しい8つの経験談を紹介します。奥様も一緒に行くなら、より参考になると思います。

会社から、海外駐在を言い渡されたけど、、

ある時、突然「海外で駐在してほしい」と上司から言われる。

ほとんどの人は、こんな感じで始まるのじゃないでしょうか?

私の場合は、4ヶ月前に言われたので、まだ他の会社の人から比べてれば早い時期だったかもしれませんが、それでも「とうとうやって来たか…」という感じでした。もともと海外へは旅行や出張で行っていたので、そこまで抵抗はありませんでした。

ただ「ラッキー!海外に住むことができる!」というような感じにはなりませんでした。それどことか、戸惑いが90%を占めていました。

理由としては、近年では、1週間程度の海外旅行ではつまらない。もっと長く滞在したいと、留学など、長期滞在を求める人も増えています。ただ、それはいつでも帰って来れることが前提です。もし、嫌なことや辛いことがあったら、いつでも帰ることができるのですから、考えも簡単にすみます。

海外駐在はそうは行きません。家族がいる人は、

  • 妻はどういう気持ちか?
  • 子供の教育はどうしたらいいの?
  • 何年行くことになる?
  • 家は、車は、給料は、治安は…?

など、いろいろな思いが巡ります。これが、ラッキー!とならなかった理由ですね。

しかしながら、世界には、およそ140万人の日本人が住んでいます。1億人以上の日本の人口で、たかだか数%しか海外で住んでいません。世界から見れば、まだまだ少数派です。
戸惑いはありますが、「日本で選ばれた家族。いろいろな経験ができる」という考えを一番に持ってくることで、戸惑いは解消されるでしょう。

日本が世界で一番過ごしやすい?そんなことはありません

私はアメリカのアリゾナ州で駐在しているのですが、最初の頃、「やはり日本が過ごしやすいな。日本は最高の国だ」なんて、思っていました。多くの駐在員が最初の頃はそんな考えを持つことと思います。

車でどこでも移動しないといけない。子供の送迎を毎日しないといけない。など、何でも日本の生活と比べてしまうんですよね。こんなことをしていたら、不満ばかりの生活になります。

そこで、現地に積極的に関わり、仲の良い現地の人ができたことで、だんだん、今までの日本の生活が客観的に見えてくるようになります。

例えば、仕事を家に持ち込まず、定時でさくっと終わり、夫婦で家事をする。アメリカでは普通の生活スタイルですが、日本ではなかなか実行しにくいですよね。家のことは妻に任せる。こういった考えをする国はごく少数で珍しいことに気づきます。この文化が良いか悪いかは、それぞれの考え次第ですが、知ることで、「本当に日本は最高なのか?」こういった疑問を持つようになります。

疑問を持つことさえも、日本でしか生活していないと難しいものです。これをきっかけに、どちらの良い文化も取り入れ、さらに大きく成長することを心がけましょう。

緊張感を楽しもう

夫からすれば、海外駐在は働くために行くのですから、ちゃんと働けるのかな?と不安はありつつ、プロジェクトを成功させてやる。と期待いっぱいで海外生活を一足先に始動させます。

一方で、妻は夫を一足先に送り出したあと、引越し準備など、今後の生活に向けて準備をしながら、緊張しつつも、目まぐるしい日々を過ごすことになります。そんな中、日本を飛び立つときが、海外駐在の最大の緊張のときではないでしょうか?

飛行機で子供は泣かないか?荷物はちゃんと到着してる?夫は迎えに来てるのか?生活できるのか?など、突然の不安に襲われると思います。

この不安からなる緊張感は今後も続きます。こういった緊張感はなくすことはできませんので、うまく付き合っていくことが駐在生活をする大事なポイントであり、この緊張感と自分とのバランスをとることが海外生活の基本です。

海外駐在中の5つの時期と解決法、あなたは今どの時期ですか?

海外生活をしていると、5つの時期になることを理解し、自分がどの位置にいるのか把握することで、誰もが経験することであり、海外生活で成長していると感じることができます。

カラ元気 着任~3ヶ月 疲れと不安の中で、海外という珍しさと期待感で、大人も子供も元気に過ごすことができる時期です。

時差ボケの中、とうとう海外生活が始まったと、時には興奮状態になることもあります。いわばカラ元気でポキンと折れやすい状態ともいえます。

不満爆発 3ヶ月~1年 周りの状況が一応把握でき、落ち着きを取り戻した頃に始まります。

意識しないまま、あれもこれも日本と比較しては不満が出てきます。身体的にもどっと疲れがでる頃で、自分自身では気づかないうちに、精神的に疲れる人も出てきます。このままズルズル引津ってしまうと、海外で適応できず、残念ながら人気途中で帰国ということにもなりかねません。

この時期は、いつか脱出できるとと思い、自分を責めたりしてはいけません。家族でフォローし合うことが大切です。

状況把握 1年~2年 不満で爆発しそうになる一方で、「海外にいるから諦めよう、しょうがない」という気持ちも産まれ、積極的に何かをするまでには至らないながらも、日々は何とかこなすことができます。だいぶ慣れてきたかな?と少し余裕も出てくることです。

友達と日々の生活や子供のことなど、お互い思っていたことを話しすると、自分が成長してきたことを感じることができます。

適応期 2~3年 完全に現地の生活に適応してくる頃です。

外へ出ることも怖くなくなり、積極的に友人を作り、自分の居心地の良いコミュニティも出てくるころです。いろいろなことに興味を持ち、今までの受け身だった状態から、反対に、周りへ自分を働きかけることも出来るようになってきます。

この時期が海外生活の醍醐味です。

帰りたい 3~5年 海外生活が長くなってくると、日本のことも気になり始めます。

現地の生活も軌道に乗り、それなりに楽しいけれど、日本語が怪しくなっていた子どもたち。帰任の話しもそろそろ出始める頃です。両親も心配ですし、日本の事が恋しくなってきます。

一時帰国を使い、タイミングを見計らって、リフレッシュもしましょう。

名残惜しい 帰任前 帰任が決まり、海外生活の再度を締めくくる時期です。

いつか必ず、やってくることは分かっているものの、寂しさで胸がいっぱいになります。もっと生活していたい気もするし、今までの生活が夢のように感じます。

日本を出発するよりは緊張はありませんが、新たな日本の生活に向けて、家族一丸となって準備をすすめる時期です。

YES、NOを言えるようになろう

海外にいると、日本語はいかに曖昧な表現が多いか感じると思います。

NOという言葉は、日本人にとって拒絶する強い表現のイメージで、失礼に当たる感じがしますが、はっきりNOと言えないといろいろなトラブルを引き起こすこともあります。そこは、I don’t want to ….と言うだけでも相手に十分ポイントは伝わりますので、心配せずに言うようにしましょう。

むしろYES、NOを言う人の方が好感を持たれ、曖昧な表現で返事をすると失礼にあたります。日頃から意識して、返事をすることをおすすめします。

親も成長しなくてはいけない

海外生活では、子供はすぐに現地でなじみ、流暢な英語を話すようになります。

学校のことも親より、子供の方がいろいろ分かってくるようにます。それに伴い、現地の子供と仲良くなる一方、親は日本人同士でコミュニティを作り、そこで仲良く日々を過ごす人もいます。

せっかく子供が現地の子と仲良くなっているのですから、親も一歩踏み出す勇気が必要です。子供からすると、自分は何も分からない状態から語学を勉強しているのに、親は何をしているんだ?と考える子供もいます。たとえ、自身は言語が出来なくとも、子供と一緒に現地の人と接する姿勢を、子供は見ています。

親は一回りも二回りも成長しないと、子供の成長に追いつくことができません。海外駐在では、自身も大きく成長するチャンスと考えてください。

駐在妻も海外を楽しもう

海外では、駐在妻は家に引きこもる人もいる人もいますが、積極的に外へ出る人もいます。どちらの生活スタイルを選ぶかによって、海外生活は大きく考え方が変わるでしょう。

海外で生活するために日本で仕事をやめた奥様も多いと思います。海外ではなかなか働くことはできないため、最初は専業主婦として過ごすことになります。ただ、毎日の日々に追われるだけでは勿体ないです。

なかなかハードルは高いかもしれませんが、自身が出来ることを探してみませんか?私の妻は、時間が出来たことをきっかけに、こつこつ編み物を練習し、今では教室を開いています。忙しい日々の中で、充実したことができていることが今後の人生の自信につながります。

家に招いて食事会

海外では、家に招くことは最高のおもてなしとされています。

たとえ、ちょっとしたコーヒーとクッキーだけでも、心を許した友人であるか、友人になりたい気持ちがベースにあるからです。大切な自分の場所に行為を持たない人をわざわざゲストとして招くもの好きはいません。であれば、招かれたら行くことをおすすめします。

多くのことを学び、世界が広がるきっかけになります。どんな感じで、もてなされるのか、どんな会話をするのか?日本とは全く違う環境に中に、それぞれの努力があることを学ぶことになります。

もし、招かれたら、お返しに家に呼んで日本のもてなしも教えてあげましょう。最初は抵抗があるかもしれませんが、このイベントも自身の成長を促す一歩です。

以上、いかがでしたでしょうか?自身の経験と妻、家族の経験をもとに対処法を紹介しました。海外での生活は日本とは全く異なります。家族で支え合い、自信の成長を感じながら過ごすことをおすすめします。

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