グローバルリーダーに求められるもの

アメリカ駐在員の心得

これから海外駐在する人、海外駐在を経験してみたい人

どんな人材が海外駐在に向いているの?どんなスキルが必要?

こういった疑問に答えます

こんにちは。
アリゾナ駐在員のSaguaroです。

海外駐在を経験することで、海外駐在で求められるスキルがどんなものか分かってきました。

もちろん自分自身が最初から、そのスキルを持って海外駐在を開始したわけではありませんが、これを持っていたら海外駐在要員として適任だろうな。と思うような人材像が分かってきました。

そこで、自身の経験をもとにグローバルリーダーに適した人材像を紹介します。

望まれる資質

心身ともに健康で体力がある

健康で体力がある

海外は、日本と違って、気候の変化や温度差、食べ物、移動距離、時差、医療機関など、さまざまな環境が異なります。

例えば、私の駐在しているアリゾナ州では、夏の気温は50℃を超えることもあります。

日本の夏は蒸し暑いので、比較的暑さに強いとはいえ、さすがに体にこたえます。夏バテが長い間続く感じでしょうか。健康で体力がなければ仕事もできません。

体力維持するために食事にも気を使います。しかしながら、日本と同じような食事は出来ない国が多いです。アメリカで駐在している私が、アメリカンな食事をしつつ、駐在が務まるか?といつも心配していました。

これらを考えると、まず、健康で体力がある人材が求められます。

精神的に打たれ強い

海外駐在では、日本駐在員は少なく、孤立感やストレス、不安を感じることが多いです。

例えば、私の場合、日本とアメリカ人上司の指示が違っており、困っている。とアメリカ人の同僚に相談しても、答えは、上司の指示にさえ従っておけばいい。と、いかにもアメリカの上下関係主義から出てくる回答です。

これは文化の違いで出てくる回答なのですが、そうは言っても、、と。板挟みの状態で、この広いアメリカで孤立感を感じることが多々あります。

このように、相談相手が少なく、日本の働きすぎで精神がやられるストレスと違い、海外駐在特有の要因によって、帰任する人も珍しくありません。こういったことから、精神的に打たれ強い人材でないと海外駐在は務まりません。

明るく前向きな性格である

表情が明るい

アメリカでは、言葉だけでなく、ジェスチャーなどで、喜怒哀楽を表現することも多いです。

日本ではある程度話せば、いろいろ察してくれますが、アメリカではあらゆる手段を使って、相手に自分の考えを伝える努力をしています。もし、表情が暗いと、何かあったのかな?と不安にさせ、もしくは、何を考えているか分からない不審者として扱われます。

そうならないためにも、まずは表情だけでも明るくふるまうことが大切です。

人付き合いが良い

フレンドリーでなければ、現地の人と仕事ができません。

予想以上にぐいぐい来る感じで仕事をしますので、こちらもそれに応じて対応するしかありません。引きこもって仕事をしているだけでは、円滑に仕事を回すことはできませんので、飲みニケーションではないですが、休憩中も積極的に会話をしなければいけません。

職場の雰囲気をよくすることの出来る人材が求められます。

柔軟に対応できる

臨機応変に行動ができる

海外では、想定外の出来事が多々発生します。

例えば、客に出荷する製品が出来ていないのに、担当者は定時で帰ってしまう。こんなこと、日本では考えられないですが、一人でどうするか決断しなければいけません。

柔軟性を持った考えと、日本の常識は通じないことを頭に入れ、臨機応変に行動できる人材が求められます。

バイタリティーがある

海外で仕事をしていると、知らないことばかり出てきます。そんな未知の世界に飛び込む勇気、好奇心、積極性を持ち合わせた人材は必ず、海外で活躍できます。

視野の広い思考をする

異質なものが受け入れられる

外国人という名詞があるくらい、日本人以外を外の人と言う、異質なものとして日本人は考える傾向にあります。

この異質、文化の違いを受け入れられるかどうかが、海外駐在では大切です。広い視野を持って、仕事の出来る人材が適任です。

謙虚な姿勢をとる

自分が外国人であることを認識する

いくら海外駐在してるからと言って、自分も現地の人と同じになったわけではありません。相手からすれば、自分が外国人です。いくらアメリカに馴染んだからといって、自身が外国人であることは相手にとって変わりありません。

そのことを認識したうえで、礼儀作法をしっかりし、謙虚な気持ち、また倫理観も持って業務取り組むころができる人材が必要です。

求められる要件

主体的に物事が考えられる

自らの課題として取り組む
団体競技から個人競技へ
自分の判断基軸を持つ

何だか難しそうですが、要は、駐在すると、上司や部下、同僚など組織に依存できなくなり、個人での力が求められます。

責任の所在が曖昧になる傾向の日本と違い、アメリカでは責任の所在が明確です。部下が動かなかったから、達成できなかった。では通じません。全て個人の責任になりますので、仕事が勝手に進むと思わず、主体的に取り組み、考えられる人材が必要です。

大変なときもありますが、成果が出れば、それは全て自分の業績に反映されます。

多様な価値観をもつ人たちに、自分の考えを分かりやすく伝える

異なる価値観の人たちに伝える技術を磨く
話し手としての責任を自覚し伝える努力をする

海外では、日本と同じような感覚で仕事をしていては、通じないことが多々あります。言語の問題もありますが、伝える技術を磨く必要があります。

例えば、ストレートな表現、明確なYES,NO、ドキュメント化、見える化など、いろいろな表現やツールを用いて、伝える必要があります。

これは、アメリカと日本のコミュニケーションの違いとして別記事にしていますので、参考にしてください。

アメリカと日本のコミュケーションの違い

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価値観の異なる人たちと「協働」する

異なる考えを受け入れる寛容さをもつ
相手の国民性を尊重する
日本の常識や価値観にこだわらず、異なる世界を受け入れる
相手の国民性を尊重する

海外で働いていると日本とは異った考えを持つ人と一緒にいることを実感します。

海外駐在をしている人なら、ある程度理解し、働いていると思いますが、それでも考えが違うとき、日本の基準で物事を考えてしまいます。

相手の国民性を理解し、受け入れることを常に心がけるようにすれば、一緒に働いても不満は感じなくなります。

異なる人達から強みを引き出し、新たな価値を生み出す

相手の強みを見つけ、それを生かす方策を考える
自分の強み、日本人の長所、日本企業の強みを生かす

アメリカ人と一緒にただ働くことは駐在員に求められていません。

一緒に働くことで、異なる文化の人たちの強みを引き出し、新たな価値を生み出す必要があります。日本人である強み、たとえば、組織力を生かし、個人主義で仕事を進める人たちを束ねる必要があります。

こういった能力が駐在員には求められます。

以上、いかがでしたでしょうか?

海外駐在したい人は、駐在員に求められる資質を意識して、日本で働くことをおすすめします。

また駐在後に求められる要件については、実際に働いてみないと分からない、実感がわきません。駐在後に、そう言えば、そんなことを言っていた人がいたなぁ。程度で良いので、頭の片隅に入れておくことをおすすめします。

それぞれの企業で求められる要件は違いますが、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。

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