こんにちは。
アリゾナ駐在員のSaguaroです。
これからアリゾナに駐在する人、新車の購入を検討している人
「車をお得に買う時のコツってある?交渉ってどうすればいい?」
こういった疑問に答えます。
駐在員は、新車と中古車のどちらを買うべき?
駐在員の方には新車をおすすめします。
理由は、
- 売却時の値段がそこまで下がらない
- 故障のリスクが低い
この2点が理由です。
駐在員はいずれ日本に帰国することになります。
そのときに車は売却することになりますが、アメリカの中古車市場は、走行距離に応じて値段が決まるため、新車で購入しても、それなりの値段で売却可能です。
自身は会社支給の車に乗り、奥様のための車として購入する方が多いと思います。
その場合、英語が苦手とする奥様が運転中に故障をした場合、対応に苦労します。中古車の場合、基本的に故障すると思っていた方が無難ですので、新車の場合、そのリスクを少しでも抑えることができます。
更に欲を言えば、日本車をおすすめします。日本車は米国車に比べ、故障率も低く、中古車市場での価格も高いため、駐在員には更におすすめです。
実際に、売却時の値段を見てみましょう。
アリゾナでの新車と中古車の値段差は?
調査先は、Kelley Blue Bookを使用しました。このWEBサイトでは新車の値段、また中古車の市場価格を調べることが出来ます。
2019年発売のSUVで、トヨタのRAV4とFordのEscapeで市場価格を調査しました。
RAV4、Escapeともに、コンパクトSUVでアメリカで人気があります。
グレードは一番上をともに選び、新車の価格はほぼ同程度です。(1ドル=110円換算)
次に中古車の市場価格推移がこちらです。
車体は比較的綺麗な状態で設定しています。
走行距離に応じて、価格は下がりますが、明らかにFord車の方が下がり幅が大きいことが分かります。
1万マイル(16,000km)の走行距離で
最初の1万マイル(16,000km)での値下がりは大きいですが、その後は、
1万マイル(16,000km)あたりの値下がり幅
で推移します。1万マイル走る毎に約1,000ドル市場価格から下がる感じです。
アリゾナ駐在員はグランドサークルなど、車で出かけることが多いと思いますので、年間1万マイルの走行距離は見ておいた方が良いと思います。
つまり、結論は、駐在を5年、5万マイル走行したとすると、
帰国時には、売却価格が約1,000ドル(約100万円)変わってきます。
このことからも、日本車をおすすめします。
アリゾナで新車が買える場所
アリゾナには、各自動車メーカーが密集している地域が3箇所あります。
Scottsdale、Tempe、Chandlerに自動車販売店があります。
今後のメンテナンスのことを考えると、自宅の近くで購入することをおすすめします。
車の購入の方法
ディラーに行く前に、車の相場を事前に調べてください。
先程紹介したKelley Blue Bookを使ってください。
例えば、先程のトヨタのRAV4であれば、価格の範囲は30,872ドル~33,639ドルです。中央値は、32,256ドルです。この値段が交渉の相場です。
ディラーでの交渉
アメリカ人も新車購入の交渉は嫌がっている人が多いです。頑張りましょう。
Saguaroは、自家用車と会社用の車で2回購入しています。参考にしてください。
まず、ディラーに行くと、多くのスタッフが目をグラギラさせ、客を待っています。車を停めると、すぐに話かけてきますので、車を購入したいことを伝えます。すると、店内に案内され、飲み物が出されます。
そこで、予算、欲しい車の車種、色、グレードを伝え、交渉開始です。
もし、決まっていなければ、予算だけ伝えれば、スタッフが見繕ってくれます。
アメリカでは日本と違い、車は店内にある在庫の中から選び、購入後、その場で持って買えるシステムです。このため、保険や手続きがありますので、当日と言うわけには行きませんが、数日で持ち帰ることが可能です。
しばらくすると、見積書を持って、戻ってきますので、気に入った車があれば、実際に車を見に行きます。そこで気に入れば、実際に試乗してみることをおすすめします。
新車なので、基本問題はありませんが、米国車の場合、日本車と比べ、音が大きかったり、ハンドリング、アクセルの硬さが異なる場合が多いです。慣れれば気になりませんが、確認しておくことをおすすめします。
実際に、Fordはトヨタに比べ、ハンドルの反応がキュキュっと早く、私にはあいませんでした。
問題なければ、購入したいことを伝え、席に戻ります。
値段が、Kelley Blue Bookで確認した値段(32,000ドル)と比べてどうか?
担当者から見れば、我々は渡米したばかりの初心者ですので、最初から赤色ゾーンの値段(34,000ドル)で、ふっかけてくる人もいます。そんな場合は、すぐに帰り、気持ちよく購入するためにも、別の日に違う担当者と交渉することをおすすめします。担当は山程います。
もし、交渉を継続する場合は、グリーンゾーンの最低価格(30,872ドル)を提案してみましょう。すると、担当者は上司と交渉しに行きます。
おそらく、グリーンゾーンの平均より高い金額で提示してきますので、金額に納得するしないに関わらず、一旦その日は交渉を終わることをおすすめします。
この時、担当者は外部に見積金額が漏れるのを恐れて、見積書を渡さないようにしますが、「会社で上司の承認を得るために見積書が必要だ」などと言って、見積書は持って帰るようにしましょう。他社と比較するために必要になって来ます。
もし、持って帰れない場合、担当者の名刺の裏に値段だけ書いてもらうことをおすすめします。
次に他社でも同様に、同じタイプ、グレードの見積もりを貰い、1週間後に再度交渉します。
この1週間の間には、何度も何度も嫌になるくらい、担当者から電話がかかってきます。このため、あまり多くのディラーで見積もりを貰うことはおすすめしません。
1週間後、倫理的には良くないのかもしれませんが、渡米したばかりの何も知らない日本人として、他社の見積もりを見せて、出来るだけ値段を下げてもらいましょう。
おそらく、これで確実に他社と同じ値段以下を引き出せるはずです。
新車購入時のポイント
購入時には、メンテナンスパックも一緒に購入することもおすすめします。
アメリカの車はメンテナンス記録もすべて個体識別番号と照らし合わせて、残ります。売却するときの値段査定にも関わってきます。あと、何だかんだリコールの連絡やメンテナンス時期が来ると、連絡してくれますので、見逃すことが無くなります。
車の引き渡し
引き渡し時には、自動車保険に入っている必要があります。運転免許書は国際免許証で問題ありません。
もし、ディラーに車で乗って来ていたなら、担当者に自宅まで運んでもらうようにお願いしましょう。高い車を買っているのだから、当然の対応です。
アリゾナ駐在員おすすめの車のオプション
クルーズコントロール(Cruise Control)
アリゾナ駐在員はグランドサークルを始め、遠出することが多いです。クルーズコントロールが無いと、とても、4時間、6時間の運転は出来ません。アメリカの車には基本的に付属していますが、確認することをおすすめします。
また、この時、自動追従システムがついていることも確認してください。
近年、標準設備として装備されていることが多いですが、長時間運転するアリゾナ駐在員には必須のオプションです。
例えば、アリゾナからロサンゼルスに行くときには、300kmくらいの直線をひたすら走行します。ナビを入れると、本当に「300km先右折です」と言った表示が出ています。そんな中、自動追従システムがあれば、1時間や2時間は、ブレーキ、アクセルを一度も踏まずに走行することもあります。
ブラインドスポット警告灯(Blind Spot Light)
高速道路での車線変更時には、重宝するオプションです。アリゾナの高速は比較的道が広いですが、大きな車の場合、死角が多く、気づかないことも多々あります。是非、オプションに入れることをおすすめします。
色は黒以外
アリゾナの夏は50℃に達することもあります。スーパーで30分でも止めれば、車内は灼熱と化します。少しでも車内の温度を和らげるため、黒以外の太陽の光を吸収しにくい色をおすすめします。
少しでも安く安心な車を購入したい
新車は高くて、手が出ない方は、ディラーの中古車もおすすめです。
比較的、走行距離の少ない、メンテナンスが行き届いた車が売っています。中古車でも、日本車であれば、まず問題ないでしょう。
もし、中古車を買う場合、Car Faxか自動車の履歴(History of this car)を見せてもらいましょう。
もし履歴が無いと言われた場合は自分でチェックしないといけませんので、自分でCar Faxにアクセスして調査します。1台あたり39.99ドルなので、よほど気に入った車で無い限り、諦めても良いような気もします。なにせ、自身で販売している履歴の無い車ですから…
以上、いかがでしょうか?
アリゾナ駐在員の方は、車で多くの場所に出かけることが多いと思います。広大な自然の中で、車が故障すると、せっかくの旅行が台無しです。出来るだけリスクを避けるためにも、新車で日本車の購入をおすすめします。
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